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映画「アウトレイジ 最終章」の感想・あらすじ・結末など【ネタバレ有】/たけしがつけた「けじめ」

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アウトレイジ最終章 感想

映画「アウトレイジ 最終章」の感想です。殴り書き。

 

 

 

アウトレイジ」「アウトレイジ ビヨンド」と続いた北野武監督の代表作「アウトレイジ」シリーズがついに最終章へ!!山王会、花菱会に振り回されながらも自分の仁義を貫いてきた大友が迎える結末やいかに。

 

※完全にネタバレ含みます。鑑賞後にご覧ください。

 

アウトレイジ最終章」のあらすじ

《関東【山王会】VS関西【花菱会】》の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた。そんな折、取引のために韓国出張中の【花菱会】幹部・花田(ピエール瀧)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。
これをきっかけに、《国際的フィクサー【張グループ】VS巨大暴力団組織【花菱会】》が一触即発の状態に。激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。
時を同じくして、その【花菱会】では内紛が起こっていた・・・。

HPより

 

アウトレイジ最終章」の結末

花菱会の西野の頼みで花菱会会長の野村を殺害した大友。これで事はすんだかと思いきや、次は西野派の花田を襲撃し、殺害。大友は済州島での屈辱を忘れたわけではなかった。

 

このあと、害が及ばぬようにと市川を済州島に返した大友。自身も張会長から島に帰っておとなしくするように伝えられたが、大友は最期に李にある場所に連れて行ってもらうよう頼んだ。

 

そこは大友の舎弟を殺したヒットマンがいる場所だった。無言のままヒットマンを射殺する大友。

 

こうして自身と身内に害を及ぼした連中を全員殺害した大友だが、暴走を見かねた李は大友に銃口を向ける。しかし、大友は「自分のような人間を殺して手を汚すことはない」と言い、自身の顔面に向け、銃口を引くのだった。

 

アウトレイジ最終章」の感想

全員・暴走。大友がつけたけじめ

さっそくネタバレ前回でいきますが、大友、しびれました。暴走の限りを尽くした後、「ソナチネ」を彷彿とさせる自殺シーン。今作が「ソナチネ」と似てると思った人はぼくだけじゃないはず。

 

大友の死が、監督としてアウトレイジを作り上げた男の「ケジメ」だったのでしょう。自身を匿ってくれた韓国フィクサーの張会長のために危険を排除し、最後は死を以て全ての関係を清算する。仁義を貫き通してきた、実に大友らしい最期でした。予告編でひときわ目を引いたタチウオの死体が大友の未来を暗示していたんですかね。

 

バイオレンス薄め、コメディ強め

前作・全前作とくらべての話ですが様式美さえ感じた殺人シーンが今作は息を潜めていたような。花田(ピエール瀧)の性癖を利用した殺害は面白かったけど。前作とかにあった目を瞑ってしまうくらいのバイオレンスシーンは今作ではありませんでしたね。

 

さらに言うと前作達と今作で感じた違いが「コメディ要素」。北野武さんといえばお笑い界の大御所なのでお笑いには精通しているのは当然ですが、「アウトレイジ」シリーズではそこまで笑えるようなシーンはありませんでした。

 

そんなシリーズでしたが最終章でコメディを解禁。ニヤッと笑える演出がしばしばあり、緊張と緩和の絶妙な空気感がいい意味の違和感を生んでいて楽しかったです。原田泰造とかもういるだけで楽しい。1番印象に残ってるのは「韓流スターかよ」です。

 

「バカヤロー」「コノヤロー」の応酬は健在!

アウトレイジシリーズの見どころである「バカヤロー」「コノヤロー」の掛け合いはもちろん健在!悪く言えばいつもどおりですが、アウトレイジシリーズはこれが楽しいからいいのだ。

 

まとめ:最終章に相応しい作品

アウトレイジ最終章 あらすじ

中田(塩見三省)さんこんな怖かったっけ…。

監督自身

「「やろうと思えば、今回が韓国だから今度は香港に行ってマフィアとシャブをめぐって撃ち合う。そうすると香港は以前は英国の統治下だから英国が出てきて、それをやったら目の前にニューヨークっていう世界制覇も考えた」

アウトレイジ 最終章 インタビュー: 北野武監督、大森南朋&ピエール瀧と振り返る「アウトレイジ」シリーズの美学 - 映画.com

 

とインタビューで答えているように次回作を作ろうと思えばいくらでも作れたにも関わらず、3部作で美しく終えたところに監督の美学を感じさせます。

 

アウトレイジシリーズはどちらかと言うとエンタメよりでしたが、「HANA-BI」「ソナチネ」のような往年の北野節を感じる、渋い作品でした。

 

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