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「彼女のチンポは存在しない」

彼女の名前は鎮子。鎮子はお世辞にもかっこいいとは言えず、その上清潔感も欠けた、駄目男を二乗したかなような男性と付き合っており、男の稼ぎで生きている。


そんな鎮子は人一倍言葉を大切にする人間で、暇さえあれば「チンポちゃうねん、ちんこや」と宣っている。


その日の鎮子はいつものように、行きつけのツタヤに電話で難癖をつけて時間を消費していた。「このdvdチンポ見えへんねんけど」


ツタヤへの電話を終えた時、彼女はいつも満たされた気持ちになる。なぜか?そこに“在る“ような気持ちになるのだ。鎮子にないはずの、チンポ。それを感じるためだけに、彼女は一日一回、13:56(ちんぽ)にツタヤに電話をかける。その時間が揺らいだことは、ただの一度としてない。それほどまでに、鎮子にとってその時間は幸福な時間なのである。

だからだろうか。鎮子を住まわせている男はそんな鎮子にだんだんと惚れていった。止まることのない愛は、男に自らのチンポを「鎮子の生まれ変わりや」と言わせるまでになっていた。大したものだ。鎮子。かわいい、名前。


「…ふぁぁ。もうこんな時間か」時間は13:56、いつもの儀式の時間だ。 彼女は電話番号を入力する。ぴ。ぽ。ぱ。ぽ。ぺ。ぜろ、いち、にー、ぜろ。チンポ、チンポ。




とぅるるるるる。



とぅるるるるるる。



ガチャッ





「…きた」。 高揚感が鎮子の身体を包み込む。 「もしもしぃ?あのですねぇ」 いつもの調子でツタヤの店員に話しかける。




しかし、今日は何かが違った。






「もしもし。鎮子さん、ですか?」



「…はい、そうですけど。チンポちゃいますよ。鎮子です」

「存じあげております」




「あの…ツタヤの店員さんと、違うんですか?あなた。」

「ええ、仰る通り、私はツタヤの店員ではありません。申し訳ありません。



ほんじつは、あなたをお迎えしたく、お電話を代わらせて頂きました」

「お迎えって、どこに?あと、わたしはチンポちゃうで」

「仰る通り、あなたは鎮子さんです。ですが、あなたがイメージされている鎮子さんは、ほんとうの鎮子ではありません」



「…どういうことですか」



「あなたはご自身のことを鎮子という、1人の女性としてこ認識されていると思います

しかし、あなたは女性でもないし、まして五体満足の人間ですらありません。



あなたはチンコ。つまり、男性器なのです」





その瞬間、世界にモザイクがかかりだす。ザー…ザ、ザ…ブラウン管でよくみる、砂嵐だ。世界が、閉じていく。鎮子として生きていた時間。いや、そう“思っていた”時間が終わる。




あぁ…。そうだったのか。だからわたしは。






彼女のチンポは、存在しなかった。





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