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【ネタバレ】映画「聲の形」が最高のアニメ映画だった【感想・考察】

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聲の形 感想

映画「聲の形」の感想です。優しいタッチで描かれる世界とは裏腹に、エグいお話でした。

 

 

少年マガジンで読み切りが掲載されるやいなやいつの間にか連載されていてビックリしていた記憶がある「聲の形」。当時読み切りを読んだ記憶がありますが、あの頃の自分にはそこまで響かず。。まさかここまでエグい作品だったとは…。色々と考えさせられる作品でした。

 

 

10秒で分かるあらすじ

石田将也は小学6年生。クラスのガキ大将で好き勝手やっていたが、ある日転校してきた少女(西宮 硝子)の存在が彼の人生を一転させる。花凛な見た目の少女はなんと聴覚障害者。


簡単なコミュニケーションも一筋縄ではいかない彼女の存在はクラスから浮いていき、将也は彼女をいじめるようになる。

彼のいじめは度を過ぎており、次第にクラスから非難の眼で見られるようになり、今度は将也がクラス全体からいじめにあってしまう。

時は移り、将也は高校生。彼は小学生時代に硝子の補聴器を紛失させた慰謝料を返済し、飛び降り自殺を試みていたーーー。

彼は硝子とどのように再開するのか、そして負ったトラウマを克服することができるのか。

 

粗い登場人物紹介

聲の形 ネタバレ

小学校のクラスメイト

 石田将也(いしだしょうや)

主人公。小学生時代に西宮をいじめていたのだが、クラス全体の突然の手のひらクルーにより、いじめられるように。いじめがトラウマで心を閉ざしてしまった。

高校生になり、西宮と再開を果たし、物語が動き出す。あの花のじんたんに似た何かを感じる(声優さん一緒だからだろうか)

西宮硝子(にしみやしょうや)

ヒロイン。聴覚障害を患っており、コミュニケーションに難がある。上っ面では毅然と振る舞っているが、ガラスのハートで実は深い闇を抱えている。ナイスバディ。

植野直花(うえのなおか)

将也のクラスメート。将矢に思いを寄せている。かわいい。コミュニケーションに難あり。

佐原みよこ(さはらみよこ)

硝子のために手話を学んだいいやつ。痩せた。

川井みき(かわいみき)

お嬢様。植野と仲よさげだったのに普通にケンカしだす。女子の闇は深い。

島田一旗(しまだかずき)、広瀬啓祐(ひろせけいすけ)

将也を始めとした硝子のいじめの主犯格だったが、突然の手のひら返しで逆に将也をいじめだす。恐い。

竹内先生

クラスの担任。この人に関しては純粋に胸糞悪い気分になる。こんな先生はいやですなぁ。。

 

高校生編で新たに登場する人たち

永束友宏(ながつかともひろ)

ブロッコリーヘッドながつかくん。聲の形最大の良心。

真柴智(ましばさとし)

前髪がうざかったけどこいつもいいやつだった。小学校のクラスメート一癖ありすぎだろ。

 

主人公等の血縁者

将也姉

彼氏のペドロだけ出演。マンガではもう少し活躍の機会があるらしい。原作からの編集が素晴らしいんだよなこの映画。。。

石田美也子(いしだみやこ)

将也の母。何歳だよってくらいに見た目が若い。心も若い。良

西宮結鉉(にしみやゆずる)

硝子の妹。男勝りな性格。かわいい。カメラが上手い。

西宮八重子(にしみややえこ)

硝子と結鉉の母親。将也をひっぱたくなど、冷酷な一面をがあるが、全ては子のため。わかるってばよ…。

西宮いと(にしみやいと)

八重子の母親。作中でお亡くなりになってしまう。良心。

 

聲の形の感想 ~コミュニケーションの形~

今作はいじめ、聴覚障害といった難しい問題を用いて一歩踏み出すことの大事さと難しさを主題に置いていた作品なのかな、と個人的に思いました。

いじめを受けて精神的に人と距離を置くようになってしまった主人公と、障害のため、つながりたくとも距離が出てしまうヒロイン。その二人と取り巻きを通じて、コミュニケーションの様々な形を描いていく。好意以上の感想を抱く者もいれば、嫌いと宣言する者もいる。各々が一歩を踏み出し、他者とのコミュニケーションを紡いでいく。その過程の青臭さ、愚直さがむず痒くも心地よく感じられました。

特に将也に密かに思いを寄せながらも伝えることができずにやきもきする上野のキャラが素晴らしく描けていたように感じました。スクールカースト上位層で自分が最も優れていると考えがちのすごーーーーーーーく嫌な奴で、実際にいたら関わりたくないタイプのキャラなのですが、観ているとこれがただただ嫌悪感が湧くだけのキャラではなく…。不安定で、素直で。一番人間くさいキャラだったのでは。

全体として、たったひとりのイレギュラーから生まれるぎこちなさの表現がリアルすぎて、怖さすら感じさせるほどでした。友情って確かに簡単に壊れるよなぁ…。

 

一歩踏み出せば、新しい世界が広がる

聲の形を観て筆者が一番感じたのは「一歩踏み出すことの難しさ」でした。コミュニケーションは相手がいて初めて成り立つのであって、自分の中に閉じこもってしまって当人は一生一人のまま。
もちろん環境によって与えられる人間関係もありますが(仕事とか)そこでも自分から心を開いていかなければコミュニティの形成は難しい。

将也はいじめをしていた経歴が知れ渡っているというハンディの中で一人孤独に学生生活を送っていましたが、ある日自転車を強奪されかけていた学生(ブロッコリーヘッド永束くん)を助けることによって、学校内での新たな居場所を得ます。

また、硝子がいた手話の福祉センター?にも自ら出向かなければ硝子と再開することはかないませんでした。そうやって様々な衝突などを乗り越え、最後に将也は自らの殻を破り、世界を一転させます。全ては自分から、一歩踏み出してみた結果。

筆者も話し相手でさえ目を合わせて話すのは憚られるタイプなので、顔に貼られた✖印の演出はなんだか分かる気がして胸が痛かった…頑張ります。

 

それぞれの贖罪

また、聲の形は将也と西宮それぞれの罪滅ぼしの物語とも考えられました。

2人はそれぞれ"いじめで他者を傷つけた""自分の障害のせいで他人に迷惑をかけた" という罪悪感を抱いています。

そこで将也が考えた罪滅ぼしは、小学校時代に紛失させた硝子の補聴器代の返済。返済することで、いじめられっぱなしの空虚な人生の幕を閉じようと考えます。

しかしこの自殺は失敗に終わり、途方にくれる中、彼は硝子と再会。、、昔傷つけた彼女を楽しませることで自分の罪を償おうと考えます。

対して硝子は聴覚障害故に他者とうまくコミュニーケーションがとれないことに対し、罪の意識を感じています。自分の存在が他人に面倒をかけるなら、という意識が爆発した結果、ベランダから身を投げることを選びました。

この自殺も将也が阻止。代わりに将也に大怪我を負わせてしまう。再び大きな罪の意識が生まれます。

しかし、二人は運命的に惹かれあい、最終的に将也から"君に俺が生きるのを手伝ってほしい"という愛の告白(?)を受けます。二人はある種の共犯関係になり、共に生きていくことを約束するのでした

一時は死をも決意した二人がこうして共に生きていくという約束するのは感慨深いものがありました。。

結末/ラスト

将也、硝子の再開を機に、無事過去のわだかまりを乗り越えられたかのように見えたが、夏休み直前の些細な言い争いから再びバラバラになってしまった将也達。

罪悪感か、夏休み中は硝子とひたすらデートを重ねる将也だったが、ある日の花火大会、事件が起きる。一足早く大会を後にした硝子。後を追うように将也はゆずるが家に忘れたカメラを取りに、硝子を追うように西宮宅へ。そこで彼が目撃したのは、ベランダから飛び降り自殺を試みていた硝子だった。

間一髪硝子を救出する将也だったが、代わりに自身がマンションから落下し、昏睡状態に陥ってしまう。

ある日、将也の死を暗示させる夢を見た硝子は、真夜中にもかかわらず直感でいつも皆が集まっていた水道橋へ走る。

同時刻に昏睡状態から目を覚ました将也。彼も導かれるように水道橋へ走る。水道橋で再開した2人。そこで将也は「生きることを手伝って欲しい」と愛の言葉を伝え、永遠の愛を誓います。めでたし。

そして夏休みが明け、文化祭。バラバラになってしまった友人と仲直りを果たし、「みんなの声から逃げない」ことを決意した将也。すると周りの人の顔面に貼り付けられていた✖︎印がハラリとめくれ、祝福のファンファーレが流れるのだった。

 

総評:アニメだからと毛嫌いせず、いろんな人に観てほしい作品

「君の名は。」を観たみなさんいはぜひこの「聲の形」も観てほしいなと思いました。筆者は「君の名は。」ではあまり感動できなかった質なのですが、今作はしっかり世界に入り込んで楽しめた130分間でした。

ふんわりとしたタッチの絵からは想像も出来ないほど、いろいろと辛い問題をリアルに描かれていてキツイものがありますが、、その中でもがいているみんなの姿を見ていると自然と応援したくなりました。

普段アニメを見ない人にこそ、観てほしい作品だと感じました。

あと、ナガシマスパーランドのホワイトサイクロンがリアルすぎて吐きそうになりました。

 

聲の形がオススメな人

  • 普段アニメを見ない人
  • 人間関係で悩んでいる人
  • 福祉の問題について、いろいろと思うところがある人
  • コミュ障つらいですって人
  • 「君の名は。」があまりフィットしなかった人

 

聲の形が合わなそうな人

  • 綺麗事じゃ世界は変わんねぇと思ってつる人
  • ヘビーな話が苦手な人 正直物語は「怒り」よりも重いです。
  • いじめ経験者の方が見るとちょっと辛いかもです…。

 

 

 

映画よかった!って方はぜひマンガも読んでみてください。ますます人間臭い彼らが見られます。

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