読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

圧倒的成長侍

観た映画の感想を中心に、買ったモノや行った場所のレポートを書いてます

【ネタバレ】日本ホラーの原点!柳ユーレイの「ヤダーッ」!女優霊の感想【映画】

スポンサーリンク

スポンサーリンク


圧倒的成長を約束する記事3選+1

f:id:ohrmsk927:20160711191840j:plain

映画版「リング」のメガホンをとった中田秀夫のデビュー作。ジャパニーズ・ホラーの歴史を切り開いた「女優霊」の感想です。

 

 

 

5秒でわかるあらすじ

舞台は映画撮影所。新人映画監督の村井(柳ユーレイ)は自身のデビュー作を制作していた。
ある日、カメラテスト中の映像に別の作品のフィルムが紛れていることに気づく一同。
やたらと不気味な映像だが、村井はその映像に見覚えが…。

そして撮影中に変死する女優。「この撮影は危険だ、もうやめよう」とディレクター達は村井を説得するが、村井は制作を強行。果たして映画は完成するのか…。

 

出てきて欲しい時に出る、古き好きジャパニーズ・ホラー

f:id:ohrmsk927:20160711191902j:plain

幽霊モノのホラー映画は幽霊の出現パターンに「お約束」がある。お風呂場で出現、エレベーター越しに近づいてくる、鏡越しにいる等々……。

「呪怨」「リング」がジャパニーズ・ホラーの金字塔にまで上り詰めたのはこの「お約束」を継承しながらも予想の上をいくところから幽霊が出現したから。

ふとんの中という”不可侵領域”への侵入、テレビという”虚構と現実”の壁の超越。「まさかここまでこないだろう」という予測をぶち破ってくるところに恐怖の醍醐味があった。

対してこの女優霊は、ホラー映画のお約束を極限まで研ぎ澄ました作品だ。
ホラー映画を見るときは「来るぞ来るぞ…」とついつい身構えながら見てしまうのが人の性だが、この作品はそのタイミングのツボを見事に抑えている。

心霊写真のように、突如スクリーンに現れる白装束の女幽霊。そこには余計な音や演出はない。なにをするというわけでもない。ただ「そこにいる」だけ。それだけのことながら、違和感がじっとりとした恐怖心を植え付ける。同時に「コイツは最後に何をしでかしてくるんだ?」という探究心も湧かせる。

女性を変死に追いやったりと、順調に顕在化していく幽霊の猛威。ラストでは予定調和よろしく村井を襲う。何故か終始爆笑している白装束の幽霊。爆笑する、幽霊。ホラー映画は嗜む程度しか見ていなかったからか、爆笑する幽霊とは初の対面で、だいぶ衝撃的だった。心臓から鳥肌が駆け巡っていくような恐怖を感じた。


「ヤダーッ」「いやぁやあぁん」と叫ぶ柳ユーレイ

襲われるときに「ヤダーッ」と叫ぶ俳優を初めて見てこれまた感慨深い何かが胸を巡った。せっかくのクライマックスなのに、柳ユーレイの「ヤダーッ」は受けを狙っているとしか思えない。だけどそこも味なのかなと思った。思うことにした。面白かったからいいや。

 

完全に2分されるレビュー。あなたはどっち??

この作品、「ホラー映画史上一番恐い」という感想と「どこが恐いの?」という感想で評価が完全に割れているらしい。

ぼく個人の感想は「それなりに恐い」。ラストの爆笑する女幽霊がとにかく怖かった。それ以外は別段恐怖を感じるところはなかった。ただ、雰囲気はずっと薄気味悪くて、不気味。それも加味するのならば、だいぶ怖かったのかもしれない。

 

総評:ジャパニーズ・ホラーの原点とも言える、重要作

恐い、怖くないはともかく、ジャパニーズ・ホラーというジャンルを確立したのはこの作品であることに違いない。恐らくこの作品がなければ「リング」「呪怨」も生まれることはなかっただろう。ホラー映画を好む人なら一度は見ておきたい作品。

 

この映画がオススメな人

  • ジャパニーズ・ホラー大好きな人
  • 海外ホラーと日本ホラーの違いを研究している人
  • ホラー映画の原点を探りたい人
  • 映画撮影の舞台裏を見たい人

 

この映画が合わなそうな人

  • クライマックスではしっかり恐怖を感じたい人
  • 洋物ホラーのびっくりさせてくる感じが好きな人
  • 古臭い映像が苦手な人

ハリウッドリメイク版もあるみたいです。