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書評-マーケット感覚を身につけよう-

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ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」という本を読みました。

 

 

 

全ては「価値」を取引している

無印良品でトイレブラシを購入したにしろ、じゃらんで宿の予約をしたにしろ、そこで取引されている本質というのは価値である。とちきりんさんは本書で論じています。

 

本書ではANAが例に出されており、一例としてANAの「価値を「遠方の人とコミュニケーションをとる」ための価値としていました。その人によって求めているものは違うので、この価値は一体誰のものなのか考えてみてください。

 

このように考えると、ライバルはJALLCCだけに収まりません。留学中に知り合った外国の友人とコミュニケーションをとるための価値であればフェイスブックやスカイプなども挙げられますし、海外のビジネスパートナーとの商談をセッティングしたいビジネスマンにとっては高解析なテレビ電話などもライバルに挙げられます。全ての商品は同業界だけがライバルではないのです。

 

他にもANAは物理的に離れたものを瞬時に運ぶ手段としての価値としても、また離れた場所でなんらかの体験を得るものとしての価値とも考えられます。このように価値を論理的に分解していくことがマーケット感覚の基本になります。

 

インターネットの登場で市場化した社会

インターネットの登場によって、以前は調べようとしても知り得ることがなかった情報を一挙に誰でも手に入れることが可能になり、様々な取引が"市場化"しました。

市場化する前の取引形態としては"相対取引"が主でした。最たる例は就職活動です。

リクナビマイナビが登場する前の就職活動では、学校の先生やゼミの教員などが学生を企業に紹介し、そのまま内定、リタイアまで身を捧げるというような形式がメインでした。お見合い結婚のようなシステムですね。

 

しかし、インターネットが登場し、就職活動で言えばリクナビが登場したことによって、学生は様々な企業の情報を一瞬で手に入れることで自ら"選ぶ"ことが可能になったのです。このシステムによって地方に住む人も簡単に都会の大企業などを選ぶチャンスを得ました。もっとも交通インフラなど、まだまだ難しい部分もありますが。

「市場は弱者に厳しいとよくいわれますが、反対にもたざる者に大きな可能性を与えるのが、市場の特徴」とちきりんさんは言います。

 

クラウドソーシングも市場化の波を受け登場したシステムですが、このシステムの最たる特徴はどのような仕事に供給が集中しているかを確認できるという点です。情報が市場化を規定していると言っていいでしょう。

 

価値を見つける能力こそが最も重要である

価値を見つける能力こそが、「マーケット感覚」。世の中にはもうこうれ以上新しい価値なんて想像できないくらいにプロダクトやサービスが溢れていますが、「メルカリ」だって何にも新しいことはしていません。絶対にモノの交換を個人間で可能するためのプラットフォームという、単純なモデルです。全てのアイデアは既存のアイデアの組み合わせであるという言説はよく聞くように、価値だって組み合わせればいくらでも生み出せます。

 

自分には何もないという人にだってゲームがめちゃくちゃ上手いとか、たくさん映画を見ているという体験があるはずです。映画の鑑賞数が何の価値になるのかと思う人もいるかもしれませんが、あなたのレビューやおすすめを見てその映画を見ようと考える人もいるはずです。それはもう立派な価値提供でしょう。誰でも持ってる価値をどのように活かすかを考えられる一冊でした。

 

 

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